こんばんは。Alweです。この記事は箱星さんの企画してくださった組合せ論アドベントカレンダー3日目の記事です。
某所のスライドの流用ですみません……。余裕があれば後で清書して投稿しなおすかもしれません。ところでMathematical Logic Advent Calendarの方二日目の記事は?
こんばんは。Alweです。この記事は箱星さんの企画してくださった組合せ論アドベントカレンダー3日目の記事です。
某所のスライドの流用ですみません……。余裕があれば後で清書して投稿しなおすかもしれません。ところでMathematical Logic Advent Calendarの方二日目の記事は?
初めましての方は初めまして、そうでない方はいつもお世話になっています。Alweと申します。この記事は
の1日目の記事です。
さてみなさんはケーキライフ、満喫していますか? 最近東京のケーキ屋さんを散策していて、美味しかった店を紹介していこうと思います。
飯田橋に位置するPâttiserie K. Vincentというお店です。
ここの生菓子はフルーツや生地などの複数の要素が混ざり合って複雑な味わいのするのが特徴的です。 いくつか商品を見ていこうと思います。
仏・ヴァローナ製チョコレートをふんだんに使用した濃厚でビターなチョコレートケーキです。 カカオ成分80%に配合したチョコレートとムース、ヴァローナ製のカカオパウダーで使ったビスチュイ、ムースにガナッシュを11層に重ねました。小麦粉不使用、アルコールも一切使っていませんので、良質のチョコレート本来の味わいを楽しめます。
といつも紹介されています。このチョコレートケーキの上に季節のフルーツなどが乗っているのが特徴です。説明の通り濃厚なチョコレートのケーキでそれ以上も以下のないのですが、甘さだけではないシックな深みのある味にフルーツの爽やかさが加えられているところだと思います。
欠点として持ち帰りの時間が30分しかないため、大体の場合は近くの持ち込み可なカラオケなどに入らないと食べられないということです。
これは林檎のタルトタタンなのですが、よくあるアップルパイなどとは全然違う味がします。まずほのあまい林檎の味というよりは、林檎の酸っぱさが強調されたような味わいでキャラメルなどの苦さが引き立つ感じがします。もちろんそのままだときつい味付けになっているのですが、付属のクリームと合わせて食べると甘さと酸っぱさのバランスが整えられてとても美味しいのです。
個人的には結構捨てがたいのがこのタルト・オ・フリュイです。このタルト・オ・フリュイは同じタルト生地の上に季節のフルーツが乗っているのですが、季節のフルーツが選びぬかれた逸品という点もあるのですが、推したい点はそのタルト生地にあると思います。あんまり言語化するのが難しいのですがタルトを食べているときにその生地から複数の様々な味がして他で食べたことのない不思議な味がしてとても美味しいのです。
ここで残念なお知らせがあり、この店の特徴としては悲しいことに月に1,2回、不定期に営業していないのです。だからやっているのを見かけたら入るというスタンスか、たまに予約を行っているときがあるため、その予約を予約サイトに張り付いて勝ち取ることをオススメします。また予約の場合5,6個のセットでだいたい12000円とかなので、友達を複数人さそって分け合ったりすると良いと思います。現に私はそうしました。
このタトル明大前洋菓子店のオススメはなんといってもシュークリームだと思います。ここのシュークリームはクリームの濃厚な味もさることながら、シューのクオリティが高いところに魅力があると思っています。シューはきび砂糖の香りや、わずかの塩っぱさ、またアーモンドの香りなどが引き立てあっていてかなり美味しいです。味も色々あるのですが個人的なオススメはやはり普通のシュークリームがベストなのかなぁと思っています (本当はラムレーズンがレーズンの酸味とアルコールの香りがあり、一番オススメなのですが、催事でしか取り扱ってないようです) 。また店内でシュークリームなどをオーダーして食べることができるというのも気軽に行けてオススメです。
いわずとして知られる目白の名店らしいです。私もまだ一回しか行ったことがないため、詳しいことは言えないのですが、ここのケーキはシンプルなんですが、美味しいケーキを提供している印象があります。特に、シャンティフレーズと呼ばれるいちごのショートケーキがシンプルにめちゃくちゃ美味しかった印象があります。シャンティフレーズの構成要素はいちごとスポンジ風の生地と生クリームというシンプルなものになっているんですが、いちごの酸味や甘みの配分、しつこく来なく、爽やかなでほの甘いクリームなどのバランスがとても良く、至高の一品になっていると思いました。
行くときは日によっては1時間以上並ぶことになるのでそこらへんは気をつけたほうが良いと思います。2000円以上なら予約することも可能なのでそれも検討してみると良いと思います。
以上で今回のケーキ紹介はおしまいにしようと思います。みなさん気になったケーキ、生菓子などはありましたでしょうか?良いケーキライフをご堪能ください!それでは、また別の機会で!
順序数解析の文献について纏める.殆ど私の備忘録.
しっかりと証明が書かれているのはこれだけだと思います.内容としては8章の証明論の章でとの順序数解析を行っている.しかしの順序数解析の方法は工夫されているが,モチベーションなどの説明はほとんど書いてないので,そこは他の文献を参照しながらのほうが良いと思う.モチベーションに関しては同じく新井先生の
が分かりやすかった.歴史的経緯や文献一覧もとても良く纏まってて参考になる.
多分これが一番新しい教科書だと思う.内容は基本的な可述的なの順序数解析,の順序数解析の順序数解析を行っていてとても導入に適した教科書だと思う.の可証全域関数を求めたり,可述性の上限を求めたりしてはいるが,基本的な目的は順序数解析にあり,順序数解析の応用や関連する話題には詳しくない.
順序数解析というより,証明論の教科書.それゆえに,の順序数解析程度しか話してない.しかし証明論の基本的な話題を網羅しているという点がおすすめできる.
同じく順序数解析というよりは証明論の教科書だが,内容はTroelstra&Schwichtenbergより順序数解析,というより,伝統的な証明論よりと言える.Troelstra&Schwichtenbergと被る部分は殆どないので両方読むのも良いと思う.Schütteの-規則に詳しい.あと竹内予想周辺の話題も豊富である.
幻の二巻目.本人がサイトで言及している通り,証明のチェックがなされていない,可換図式の矢が表示されない,文献一覧がない,など本としては致命的な欠陥があるが,Girardの研究について色々なことが載っている.-完全性定理や,-logic,そしてDilatorとPtykesなどのGirardの研究したトピックに関して書かれている.が,私は読んでいない.
竹内外史の教科書.基本的な話題から,Gentzenによるの無矛盾性証明などの基本的な話題から,竹内予想,無限論理の証明論,の順序数解析などの話題が書いてある.しかし順序数解析の証明は一番古い竹内の有限的手法であり,一番一般的な手法を学ぶのには向かない.逆に言えばその手法を学ぶのには最適である.が,私は半分くらいしか読んだことがない.なおDover Booksから出ているのは2000円で安いので良い.
非可述的な二階算術の順序数解析.読んでないのでなにもわからないのですが,モチベーションが書いて無くて読みにくいと聞く.
Schütteの古典的な教科書らしい.読んだことないです.
集合論の順序数解析やとの関係やの順序数解析について書いてある.ほとんど読んでいない.
PohlersのHandbook of Proof Theoryの項.内容としては順序数解析のモノグラフで証明も書いてあるところは書いてある.一通り順序数解析の初歩を学んだあとに読むと得られるものが多そう.しかしその証明や命題には間違いがあるのでそこらへんは新井先生の書評
や
を並行して読むといい.が,私は後半を最近知ったのでまだ読み終わっていない.
まだ未完成の新井先生の教科書.早く出版して欲しい.
-規則は教科書で書いてあるものが少ない(Buchholz&Schütte本には書いてあったと思う).よって適宜論文を読む必要がある.
-規則が導入された最初の論文.実は私はまともに読んだことはない.タイプライターツラスギ…….
-規則を用いての-順序数解析を行い,ある種のヒドラゲームの停止性の独立性証明を行っている.特徴的なのは順序数を用いず,木の支配性による順序を用いている点.
Buchholzの規則を様相-計算に対する応用らしい.未読.
Buchholzの規則を代数的証明論の文脈で考えて,束のMacNeile完備化との関係を用いてに対する竹内対応を証明した論文.未読.
作用素に統御された証明は最近の順序数解析の主要な手法であるが,それなりに新しい手法なので古い教科書には書いていない場合がある.
作用素に統御された証明が最初に導入された論文.作用素に統御された証明を用いての証明論的順序数の上限を示している.ノーテーションは最近の文献ともほとんどかわっておらず,説明も分かりやすいためおすすめ.
証明論的順序数の基本的性質から,順序数解析の応用までしっかり書かれている論文.とても参考になる.
証明論の概説と言いながら順序数解析に偏りがち.歴史や周辺の結果が色々と書かれている.
いつか書く
第一不完全性定理でGödelは-無矛盾性を仮定していたが-無矛盾性で十分であることが知られている.ここでどのくらい-無矛盾性と-無矛盾性に差があるのか考察した.
この記事はMathematical Logic Advent Calendar 最終日の記事です. adventar.org
この記事では書いたpdfの解説を行いたいと思います.pdfの方ではモチベーションとかそういうものを省いたのでそういうことを中心に話していきたいと思います.
まずまだ未完成なのですがpdfの方はこちらになります. drive.google.com self-containedにしたかったんですがまだ前提知識の章を書き終えてません. とくに順序数について全く書いていません.
多分ほとんどの人が知らないと思うので順序数解析という分野のお話をします. 数学に於いて私達は「証明」をして定理を示していくと思います.そこで「どんな定理なら証明できるだろうか」という疑問が当然湧くと思います.そこで数理論理学(mathematical logic)と呼ばれる数学に於ける分野が活躍します.数理論理学という分野では普段扱っている数学そのものを形式化して,それを研究するというのがしばしば行われます.特に数学に於ける「証明」そのものを形式化して,研究する分野を証明論(proof theory)と言います.順序数解析(ordinal analysis)は,その証明論の一分野なのですが順序数解析では主に公理系の強さを順序数を用いて調べます.
ところで公理系とはなんなんでしょうか.有名な例としては集合の公理系などが存在します,が今は自然数が扱える程度の弱い公理系を考えてみます.以下の公理系をとします*1.
ただしこの式の中のは「ならば」という意味を持ちます. ここでといつもの自然数を定義しましょう. では小学校1,2年生くらいの簡単な足し算,掛け算ができます. 例えばは以下のように計算できます.
では以下の足し算は交換法則を満たす,すなわち
は示すことが可能でしょうか.ここでのは「任意の」という意味を持ちます. 実はからは証明できないことが知られています. ではにどんな公理があれば示せるでしょうか.皆さんも高校で習ったことがあると思う,あの証明方法が足りないのです.そう,数学的帰納法です.数学的帰納法は以下のように表せます.
ただしすべての論理式に対して仮定します*2. この数学的帰納法があれば交換法則などの様々な命題を示すことができます.に帰納法を加えた公理系をと言いましょう. このという公理系はそれなりに強いことが知られています.実際,似たような少し拡張した公理系であるでは古典的な解析学の定理をほとんど示せることが知られています.ここでとの違いは帰納法にあったことを覚えておきましょう.
ところで順序数というものを知っているでしょうか.順序数は大雑把に言うならば,整列順序の代表みたいなものです.整列性には「任意の部分集合が極小元を持つ」という整礎性と呼ばれる性質が仮定されます.実は整礎性はある種の帰納法と見做せることが知られています*3.この超限帰納法は順序数が大きくなるに連れて複雑になっていきます.ドイツの証明論の研究者であったGerhard Gentzenは1936年に以下の定理を証明しました.
これは簡単にいうと「と呼ばれるそれなりに大きな順序数までの帰納法を用いての無矛盾性が証明できる」という定理です.この定理とGödelの第二不完全性定理からまでの帰納法はで示せないことが分かります.またGentzenはより小さな順序数までの帰納法はで示せることも示しました.このことからはの限界を測っているということが予想できそうです.この観察から一般の公理系の証明論的順序数というのを以下のように定義します*4.
順序数が公理系の証明論的順序数であるとはまでの帰納法がから証明できない最小の順序数であることである.
このように定義された証明論的順序数を求める分野が順序数解析です.
この記事で順序数解析をした公理系はより強くより弱いと呼ばれる公理系たちです.この公理系はの帰納法の公理をに制限したものになります.ではどうやって順序数解析をするのでしょうか.簡単に言えば上下から抑え込んではさみうちの原理を使うみたいに示します.Boundedness Theoremという定理から証明論的順序数は無限の長さを持つ体系の正規形である証明の長さで抑えられることが知られています.まずを無限の長さを持つ体系に埋め込んでそこで証明を正規形に変形する,カット除去をすることでBoundedness Theoremを使えるようにします.簡単なカット除去は以下にあります. alwe-logic.hatenablog.com 下から抑えるのは頑張って帰納法を示すことでやります.の順序数解析とは違い,繊細な証明図の操作をしなくてはならないところが難しかったです.
今年,私はこのような企画をたちあげたのですが,まさかのカレンダーが全部埋まってとても驚きました. しかもみなさんしっかりと書いてくれたので毎日新しい記事を楽しみに待ってました.
頭川るいさん
カワイシンさん
ジタさん
でぃぐさん
p進大好きbotさん
名前OSさん
ウッ鵜さん
Xさん
y.さん
飛車丸さん
しらそらさん
kbisさん
tomoさん
hexirpさん
はかりさん
Yasuda_Yasutomoさん
七果さん
そくらてすさん
YukihiroMasuokaさん
i.e.さん
本当にありがとうございました!!